2011-08-12
★まず帰る家があってこそ
今回の旅行で痛感した睡眠の大切さについての続きである。
世の中にはいつどこでもどのような条件でもすぐに深く眠れる丈夫な方もいるかと思うが、増坊は枕が変わるとなかなか寝付かれないタイプの方であり、もとより移動中の夜行バスの中で熟睡できるはずもない。
それでも若いときからの貧乏旅行では、寝台ではない夜行列車をよく利用したし、昼であろうが夜だろうが、走る車窓から通り過ぎていくだけの知らない町を眺めながらまどろむというのはなかなかの味わいがあった。 うんと若かった春の日、東海道線を鈍行列車で日がな一日うつらうつらしながら東京に戻ったときのことは今でも忘れ難い思い出にある。
だからよく眠れないのは覚悟のうえで、そうした旅行スタイル、旅の柄とでも呼ぶべきものとして夜行の高速バスを好んで利用していた。が、おそらく行きも帰りもトイレ無し四列シートのバスに乗ることはこれでもう終わりにしたいと今思う。
夜行のバスは外の景色も見えないし、カーテンを開けて覗いても見えるのは他の走る車と高速道の壁だけで何の風情もない。列車ではかつてよくあった、向かい合わせに乗り合わせた人たちとの会話もない。
こうしたバスはモノと同じく単に安く多く人を運ぶためだけにあった。若い人は一晩寝なくても疲れもしないだろうが、50過ぎの老体には後にこたえてくる。
さて、今回のミニ関西旅行の移動と睡眠についてまとめておこう。
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