世界は変わる、変えられると信じて
2021-10-29


じっさい何度選挙したって、結果はいつも同じで、安倍政権は延々続いたし富裕層はさらに富み栄え、貧乏人はますます苦しくなっていくばかり。
 某大臣が「生活保護があるじゃないか」と放言してくれたが、そもそもそこに至ることのないよう、最低限の生活を老若男女、国民すべてに保障するのが政治の役割のはずだが、国家間の「安全保障」は喧しくとも、国民の命と健康を保障することは、あくまでも自助・公助という順番なのが、この自公政権なのである。
 だから、もう政治には諦めて、選挙には行かない、という人たちの気持ちは実際よくわかる。しかし、こうもまた思う。では、ほかにこの世界、つまり、いまある身の回りからすべての現実世界を変える術はあるのだろうか。

 むろん自分の努力奮励で、才覚や運、チャンスで今の苦境は脱することができるかもしれない。多くのユーチューバーなどはそうして才覚だけで巨万の富を築いてきたのだろう。
 しかし現実的には、多くの人が、我もだが、ともかく日々毎日を何とか乗り切りしのぐ、やり過ごすだけで精いっぱいで、とても文化的・健康な生活などまさに夢のまた夢なのである。
 せいぜい、寝る前にスマホでどうでもいい芸能人やスポーツ選手、皇族の誰それががどうこうしたととかのネット上のニュースを流し読みする程度で、朝になればまたつらい一日を迎えるだけだ。

 だからこそ、我は、この今の人生、この眼前の世界を心から変えたいと願い望む。神にも祈る。
 それは政治だけの問題でないこともわかっている。しかし、父の年金一つとっても、入る金より出る金が多いというのは実におかしな話で、様々な高い税金と介護保険利用料、そして医療費とで、もうどうにも首が回らないのである。
 よほど大企業に勤めていたとか、公務員でも官僚として、天下りした人でもない限り、悠々自適の年金生活などできる人は少ないのではないか。多くの人は乏しい年金でカツカツの切り詰め生活を送っているのではないだろうか。

 ならばこそ、この現実、辛く苦しい現実を変える方法はまずは政治を変えることからだと考えるべきではないのか。他に、方法があればぜひご教示頂きたい。たとえば、絶対に儲かる、損のしない資産運用とかあるのならば。
 政府は年金でさえも自分でさらに老後に備えて増えるよう自ら運用することを勧めているけれど、いくら高齢者社会だとしても、国民の命を守り保証しない政治はおかしいのではないか。
 防衛費やアメリカ軍への思いやり予算、大企業への優遇税制は増えはすれど減らすことは考えになく、さらに消費税を今後も上げることも検討するという政府は、真に正しい政治を為しているのだろうか。

 思うに、選挙に行ったって、何も変わらない、意味がないと思い考えている人たちは、それでもこの「現実社会」に満足しているのであろう。つまり、なんだかんだ言ったって、まあ、これで良し、という現状肯定派なのだと思える。
 我などは、何度も何度も選挙のたびに、失望の結果、うたの文句ではないけれど、「泣き明かした夜、迎える朝のまぶしさ」を味わってきた。そして「涙が渇くときはないけれど」決して諦めもしない、し負けたとは思いはしない。
 
 そう、世界は変わる。変えられる。そう願い信じる人たちが一人でもいる限り、結果は常に同じでも、何も変わらないように見えたとしても、その思いは、「地下水脈」のようにこれからも流れ続けて人々の心の深いところに届いていく。

 世界は変わる、変えられる、まずはそう信じて、今できる、すべきことを少しでも、一つでもやっていこう。
 それは政治だって人生だって、生活だって同じことだ。だけど、まずは選挙の投票日がそこにあるのならば、まずは自らの一票に思いを投じることだからだ。
 ここから世界は変わる、変えられると。

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[日々雑感]

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