安倍政権の意向に沿い、忖度された!?新元号?
2019-04-01


★「令和」に思う。

 新元号が発表された。政府の御用学者や文化人、マスコミ関係者は、誰も異口同音に綺麗な「良い元号」だと口を揃えている。
 ひねくれ者の我は、正直なところちっともそう思えない。奇異というか、何かまとまりの悪い、やや不穏というか不安な気持ちにさせられる。
 発表直後、安倍首相が自らしゃしゃり出、そこに期待の意味をあれこれ込めて語ったこともヘンな気がするし、その彼の「解説」は自民党の政権広報によく似ていると思うのは我だけか。要するに素晴らしい「美しい国ニッポン」という思いが込められたということだろう。
 ※その後、NHKは夜9時からの「ニュースウオッチ9」の中で、安倍首相をゲストとしてスタジオに「お招き」して約30分間も彼に好き放題に話させるという「安倍特番」を提供した。こうした改元を利用した安倍政権礼賛の偏向報道姿勢には今さらながら深く憤りを覚える。

 しかし、昭和もそうだったが、使いなれない言葉であってもしだいに時間と共に慣れ親しんで奇異にも変にも思わなくなるのが「言葉」であり、平成がそうであったように、もしかしたら後になると良い元号だと多くの皆が思うときが来るのかもと思える。

 ただ、「令和」という言葉のみからは、安倍首相が言うような良い意味を「解釈」するのは難しいと我は考える。それは「令」という字である。
 字義としての「令」には、彼が期待する良い意味もあることはある。しかし、「令」の第一の意味は、「法令」などの「令」であり、法律とか決まり事を意味する字なのである。
 つまり漢文的に読み下すならば、令シテ和トナス、であり、法律によって取り締まって国をまとめるという意味となる。つまるところ昔で言うところの治安維持法のことだと拡大解釈もできる。
 近づくオリンピックを前に、テロ対策の名のもとに共謀罪をはじめとする国民を取り締まる「悪法」を次々数多く強行採決で成立施行してきた強権安倍政権である。新元号「令和」とは、そうした安倍政権の今後の意向を鑑み「忖度」された元号だと深読みする我は、オカシイのであろうか。 
 そうそう、「令」という言葉に違和感というか我に不安な気持ちが湧くのは、それが「令状」「命令」「号令」などの「言いつけ」「命ずる」意味の「令」だからだと気がつく。字義的にはそれこそが筆頭の意味として多くの字典に載っている。そうして「和トス」のである。
 つまるところさらなる「強権国家」の意味、安倍晋三の願いを込めた元号ということだろうか。

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