棄権せず政治を自ら動かしていこう
2017-10-20


★無党派層が選挙に行けば政治は大きく必ず変わる。

 今日夕方、そぼ降る雨の中、父を連れて期日前投票に行ってきた。何とか棄権させずに済んで今ほっとしている。果たしてきちんと候補者名は書けたか気にはなるが、とにもかくにも父にとって(おそらく)人生最後の国政選挙に参加出来たことは何よりだった。

 まだ6時頃という早い時間帯だったこともあるのかもしれないが、老若男女が雨の中、かなりひっきりなしに次々と皆車で訪れて来て、期日前の投票受付所となった市役所の二階の一角はときに列ができるほど賑いを見せていた。
 我は、投票は常にここ市役所で、「不在者投票」を投票日より前に前もって済ませているのだが、これほど事前の投票しに多くの人が来ているの記憶になくちょっと驚き喜ばしくも思った。

 まあ、一つにこの22日の投票日は、折悪く超大型台風21号が日本を直撃するとの天気予報も出され、当日は強い風雨の中の外出は避けるためにも皆ならば事前に済ませてしまおうという心理が働いたのだとも思われる。
 しかし、そうはいっても今日も雨で、決して来やすいわけでもないのに、これだけ多くの期日前投票者がいることは、今回の選挙の関心の高さを示しているようにも受け取れよう。
 果たして投票率は今回どうなることか、今から選挙結果もだが、まずそのことがいちばん気にかかる。

 言う迄もないことだが、投票率が上がる、つまりより多くの有権者が投票所に足を運び自らの一票を棄権することなく投じれば選挙結果は事前の予測より大きく変わるとされている。
 逆に、悪天候ほか様々な要因で棄権者が増えて低投票率となれば、政権側、与党に有利になるとされ、政権交代に繋がるような有権者の関心が高い選挙では、当然ながら投票総数も率も上がっている。
 現政権与党である自民も公明も地方組織の農協や宗教団体など、揺るがない強い支持基盤を持っている。それは常に一定の得票が期待できるから、投票率が低いほうが彼らの勝利に繋がる。
 それが、都市部を中心とした無党派層が、投票に出向くと、そうした人たちは基本的に政権側に批判的心情の人も多いから投票率が上がれば与党側は伸びず政権与党側にとっては痛手となり敗北に繋がる可能性が高くなる。
 つまるところ、投票率しだいで、安倍政権の行く末も左右されると言っても過言ではないのだ。

 我思うに無党派層というのは。けっして政治に無関心なわけではないはずだ。暮らしに直結している政治には当然関心は高いが、政治家の不祥事、不規則トンデモ発言、政党の離合集散をはじめマニフェストは守らないなど、口先ばっかしの政治家、政党に呆れ果て、今の政治に対して冷やかな目で見ているのだと思う。政治そのもののが信頼できないと。
 それに加えて、マスコミの投票日前の情勢分析などで、自公堅調、またも大勝か、という「予測」が出てしまうと、何度選挙やってもまたもや同じ結果か、とシラケて、選挙に行っても無駄だという気分になる人も多いかと案ずる。
 我は、本来そうした結果の予測報道は、民意を翻弄、あるいは誘導するだけで、選挙自体を歪めるものだと、公示後は発表すべきではないと考えるが、まあ、賭博好きは人の世の常であり、それもまた仕方ないのかなあと嘆ずる。しかし、しかし、だからこそ・・・・

 要はともかく有権者一人一人が、そうした事前予測に踊らされずに、絶対棄権することなく、よく考えて候補者を、政党を選びその自らの一票を無駄なく投じることだ。
 先に、小選挙区は死票が多いと書いた。そうした歪んだ、民意を正しく反映させない選挙制度だから、行っても無駄だと考えるより、まずは投票所に足を運んでからその非を論ずるべきだと考える。
 何回選挙やっても政治は何も変わらないと嘆く人は多いかと思う。しかし、そういう人こそニヒリズムに陥り、選挙にさえ足を運んでいないのではないのか。


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[日々雑感]

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