すべてを赦し受け入れていく・1
2017-01-11


★また交通事故をしでかした。

 俗に、狂人は自分では狂っていることに気づかないから、自分が狂っているとわかっている人は狂人ではないのだそうだ。
 その伝で言うならば、我はこの半年、完全に頭がおかしかった。まっとうだと、正気だと思っていたのだが、発狂していたのだろう。

 母の看護に疲れて、その突然の死とまたその後の煩雑な後始末に追われ、ようやくその痛恨事は終わり過ぎ去ったかのように思っていたが、やはり正常な状態に意識も身体も元通りに戻っていなかったのだ。
 PTSDという病気がある。強いショックな出来事があると、脳=心に損傷を受けて、しばらくの間心身がおかしくなってしまう。我も半世紀以上ずっと傍らにあり、常に共に過ごして来た母親を喪い、そのショックで頭がおかしいままだったのだ。今ようやくそのことに気がつく。

 実は、先だっての土日、父をデイサービスにお泊りで預けて、我はまた山梨の倉庫に行って、前回は何もできずに帰ってきたこともあり、片付け作業の続きをしようと予定していた。
 で、土曜日の朝、父を施設の迎えの人に預け、出かけるにあたって買い忘れたものもあって、それを100円ショップダイソーで買ってから出発しようと、一度家に戻るつもりで、犬たちは残してまず一人で車を出した。時刻は午前10時すぎだっただろう。

 ダイソーは、ウチから少し離れた20号バイパス沿いにあって、交通量の激しいその大通りは、片側二車線あり、しかも真ん中にフェンスがあるので、簡単に車では行けない。一度その前を過ぎて途中の信号で車線を変更してようやく入れる。
 で、まず、まずそのバイパスに入るべく、狭い車道からバイパスの大通りに出、右折しようとした。むろん信号は青だった。
 そしたら自転車の老婦人をはねた。彼女も青だったので自転車で直進して来てバイパスを渡ろうとしていた。我の車は右折しようとして出会いがしらにぶつかったのだ。

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