我に何が起きたのか・2
2015-07-10


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★今、正気に戻って振り返ると

 第5回となった「隅田川フォークフェスティバル」、今年も盛況のうちに無事終わったのだと思う。さほど梅雨中でも蒸せずにお客もたくさん来られ和気あいあいの良いイベントとなったはずだ。

 考えてみれば、このイベントは、もともと国崎氏と第一回の企画段階から自分も深く関わってきたわけで、出演者も皆長年の付き合いから懇意かつ気心知れた親しくお付き合いある方々ばかりで、いわば故郷に戻ってきたようなものであった。
 だから嬉しくてつい浮かれて気も緩み、いつもより缶ビールなどアルコールを呑んだのは覚えている。が、記憶をなくすほど酔うとはどうしたことか。

 心配していた天候も、雨が降りだしたのは、お客がほぼいっぱいとなってからで、予定の1時よりやや早く開始となり、第一部は、非常に良い感じでスムーズに進んでいった。一部のトリは、これまで前回連続出場中の岡大介で、マイクなしのかんから三線1本で、余すところなく今現在の実力を満席のお客様にたっぷり見せつけた。
 そこまでは完全に記憶に残っている。そして、自分も会場整理や裏方としてイス運んだりあれこれ動いていた。

 岡さんが終わって、それから少し休憩があって、第二部が始まったはずだ。が、今回のラストは中川五郎御大であったはずなのだが、その第二部のライブの記憶がまったくない。

 その休憩の間なのか、それとも、第二部やっている最中なのか、我は頭をうったらしい。らしいとしか書けないのは、果たしてそれが事実なのか、その会場である神社で頭を打ったのか確認ができないからだ。
 ただ、誰か周りの人たちから、「大丈夫ですか?」「頭から落ちたけど」とあれこれ心配されたような漠然とした覚えはある。しかし、それすらもしかしたら夢かもしれない気がする。今のところ誰からも目撃情報など得ていない。
 今記したことも、翌日、6日の朝になって、頭に瘤ができていて、初めて気がつき、そういえばそんなことがあったような気がしただけだ。果たしてその神社で起きたことか今も自分ではわからない。

 そして、次に意識が戻ったというか、今振り返り残っている記憶をたどると、ある記憶は、もうコンサートは全て終わっていて、自分はたった一人で、神社の社殿の中にいた。
 残って後片付けをしていたのかそれもよくわからない。もしかしたら意識を失いどこかで寝かされていたのか、それとも酔っぱらってずっと眠っていたのか。

 自分の荷物を抱えて、道を挟んだ向かいのフォークロアセンターに行ったら、国崎さんも誰もいなく、彼の妹さんが一人おられて、お疲れ様でしたと挨拶した。そこから中川五郎氏に携帯で連絡したら、両国駅前の居酒屋に皆でいると知らされ、妹さんからもすぐ場所はわかる、と言われてくてく歩いて行った。

 その店はすぐわかり、皆と合流できた。そこで、出演された方々とあれこれ話した記憶もある。が、誰がいたのかやや記憶もあいまいだし、いったいいつ皆と別れたのか、何を話したのか、気がついたらたった一人で帰りの中央線に乗っていた。つい言葉が過ぎた記憶はある。
 ほんとうは、五郎氏のギター運ぶはずだったが、いったいどうなったのだろうか。もしかしたら彼は車で帰ったような気もしているが。ともかくたった一人になっていた。

 で、それから帰りの車内で、スマホをチェックしたり、立川かどこかで青梅線を待っている間も女友達に慣れないローマ字入力でメールしたりして、何とか家のある駅に着いた。雨はしとしと降っていたと思う。傘は神社に忘れてきたようで持っていない。

 いつも停めてある自転車置き場で、自分のそれをみつけて、カギを差し込んだが、ぜんぜん入らない。何度やっても合わない。数十分そんなことを繰り返し、ようやく今朝はいつもと違う場所に自転車を停めたことを思い出した。それは似ているが他人のだった。ようやくみつけてふらふらよたよたしながら乗って家に帰った。


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[日々雑感]

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