続・カセットテープよ、さようなら&ありがとう!
2013-09-04


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 迂闊に家は空けられない。今日は敬愛するソウルブラザー、さこ大介兄いのライブが小田急線鶴間であり、お誘い受けて行くつもりでいた。が、親たちの体調がまだもう一つのことと、天候が不安定で、家を空けるのが心配でお詫びのメール送って行くのは断念した。

 日中は晴れていても突然曇ってザ〜と雨が降ったりするので迂闊に窓など開けていられない。夕方、暗くなってから断続的にかなり強い雨も降り出し、今も雷が鳴っている。ブログも外の様子を見ながら断続的に書いている。犬たちは全員室内に入れたから安心ではあるが、やはり今晩は出かけないで良かったかと今思う。

 さて、カセットテープについて書いている。前回の続き。

 1966年に国産初のカセットテープを発売したのがTDKだとその記事は写真入りで報じて、その老舗メーカーが磁気テープ事業から来年、2014年の3月で完全に撤退するのだという。※TDKのテープ事業自体は1953年に開始、従来のカセットテープも国内での生産は既に終っていたはずである。
 東京新聞の記事によると、同社は2007年にカセットテープの販売事業を米国の会社に譲渡。業務用の大容量バックアップデータを記録する磁気テープ事業は継続していたが、「磁気ヘッドなどの中核の電子部品事業に集中するため」撤退することになったと報じられている。

 カセットテープといえば代名詞でもあったTDKからその磁気テープ事業が消えてしまうことにも時代の流れだと感慨を覚えるが、記事では一方、今でもカセットは、カラオケ用などに低価格のラジカセも中高年中心に需要が高く、カセットテープ人気もまだ高いことを報じている。

 確かに、カセットの利点とは、記事にもあるように「(演歌のカラオケなど)歌を覚えようとして、短いフレーズを繰り返し聞くにも向いていて、メリット」がある。
 @Podなどいじったこともないのでわからないが、おそらくデジタルでの再生機器だと、そうした細かい再生は難しいのではないか。自分の持っているICレコーダーでは録音は問題なくても再生機器としては全く役に立たない。パソコンではともかく、その部分だけ繰り返し随意に聴くことなんてできるのかわからない。ゆえに、自分はずっとカセットテープを何十年も愛用していた。

 テープの利点とは、ともかく全て目に見えることだ。録音されていることはテープが動くからすぐ判別できる。また編集もたやすい。音質はデジタルに比べ劣っていても曲間のタイミングなども含めて自在にマイテープが作れた。フェードイン、フェードアウト、音量の調節も自由自在。
 おそらく自分と同世代に生きた、かつての若者たちは、恋人に、友人に自らが選曲し録音したマイカセットをプレゼントしたり、そのテープをカーステレオから流して夜更けのドライブしたものだった。

 今でも手元にはそうしたラベルさえも手作りのテープが山ほどある。そうしたテープで片思いの女の子の心を射止められたかはともかく、今でもカセットテープがゴミに出ているのをみつけるとつい拾ってしまう。たいがいは松田聖子とかユーミン、サザンとか当時の人気アーチストばかりでどれもオリジナルのレコードなどで持っていてもカセットだとなぜか心惹かれる。それは、きっと「録音」という手間暇をかけて「手作り」したものだから愛おしく思えるのではないだろうか。手書きのインデックス、曲名リストも含めて。


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