2012-11-24
★昨日かけたレコードなど。
コメント頂いて、気がついたが、自分は意図せずして「レコードコンサート」をやっていたようなのである。
今の若い人はそもそもレコード自体かけたことも聴いたこともないだろうからレコードコンサートなんて何のことかわからないだろう。昔はレコードが高く貴重なものであったので、なかなか個人では所有できなかった。んで、繁華街にはあちこちに名曲喫茶、ジャズ喫茶なるものが存在していた。そこでは、かなり高級な良い再生システム、つまりアンプはマッキントッシュクラス、でっかいタンノイやJBLなどのスピーカーで、かなり大音量で客のリクエストに基づいてレコードをかけてくれた。まっ今だってそんな店はなくもないが、私語は禁止させるほど本格的な名曲喫茶はもはや残ってないのではないか。あれも一つの昭和文化だったのだと今思い至る。
レコードコンサートとはそうした文化背景の中で、主にクラシックのレコードをどこそこのスペースに同好の士が集いレコードに耳を傾けるというものだ。まあ、特に意味はない。ただそれだけのことだ。むろん音楽の間は原則として私語禁止である。今では名曲喫茶はかろうじて残っていてもそんなことをする人は皆無であろう。
思うに、音楽というものはかつてはスピーカーから聴くものであった。それが当たり前であったしそれ以外方法はなかった。あとはライブコンサートでありじっさいに生で会場で聴くしかない。それがカセットテープウォークマンが登場してからは、音楽とは個人のもの、一人でイヤホーン、ヘッドホーンで聴いて楽しむものと変わってしまった。携帯型のCDプレイヤーも同じく。じっさいウォークマンが出てきたときは衝撃だった。最初は戸惑った。だってどこにもスピーカー部がなく単にイアホーンで再生することしかできなかったのだから。それでいいのか!?と思ったがそれが大ヒットしたのである。音楽を聴く環境を一変させたのである。もうスピーカーに縛られることなく街でも電車内でもどこででも音楽が聴けるようになったのだ。
スピーカーを前にして大きな音で音楽を聴く。スピーカーを鳴らす。自分だけではなく同時に何人か一緒にそれは聴ける。それが当たり前だと思っていた。が、たぶん今の人は家庭内、あるいは自分の部屋にオーディオシステムは、たとえミニコンポですら持っていないのではないか。あってもラジカセ程度の大きさのものかもしれない。そして皆が携帯、もしくはそのような大きさのモバイルプレイヤーで、イアホーンで音楽を聴いている。オーディオとはそうした個のものになってしまった。
みんなでスピーカーを前に音楽を聴いていた時代が良いとか懐かしいとは思わないが、名曲喫茶にせよジャズ喫茶にせよ、レコードコンサートも含めそれは一つの文化でありなくなってしまうのはもったいなく残念だ。何よりもレコードはそれ自体が芸術であってその音をより多くの人たちで共に観賞する「文化」は21世紀の今だって価値と意義を持つと信ずる。ならばこれからも手元のレコードを聴く集い「無頼庵レコードコンサート」もやっていく意義があると思えてきた。まあウチのステムはたいしたものではないけれど、セパレートステレオの大きなスリーウェイのスピーカーで鳴らした音は間違いなくイアホーンで聴くものとは段違いである。距離と空間を通して腹にどしんとしっかり響いてくる。ぜひ一度無頼庵にその音を聴きに来てもらいたい。
念のため昨日、フォークソング講座本番でかけたのではなく、終わった後、皆で呑んだり食べたりしながら聴いたレコードのリストを挙げておく。全てオリジナルのLPレコードである。
・浅川マキ/LIVE
・春一番/'72
・友部正人/大阪へやってきた
・加川良/親愛なるQに捧ぐ
・'71 全日本フォークジャンボリーライブ第二集
・上田正樹と有山淳司/ぼちぼちいこか
・ジャックス/ジャックスの世界
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