どこまで続くぬかるみぞ
2017-12-05


紙パンツ式ではなく、紙オムツに変えて、まずそれで中に紙パッドを入れて、さらにその上にカバーとして紙パンツをさらに履かせて、三重、四重にしたらどうかと考えている。実際昨晩はそうしてオムツの上に、紙パンツを穿かせて寝かしつけた。がそれからまた起きだして徘徊してしまったため、その策は失敗に終わった。

 いずれにせよ、もうあと何年もないのである。新年が来れば、昔で言う、数えでなら父は95歳になる。百歳近いのだ。長く生きてせいぜい1〜2年かと思う。死ぬときは意外にあっという間に、あっけなく死ぬものだと母のときの経験からわかっている。
 が、我一人で、毎朝毎晩、洗濯とシーツ交換、ベッドのセッティングに追われているとさすがに心が倦み疲れてくる。もうすぐそこに終わりがあるのはわかってはいても、いいかげんにしてくれと思う。
 ベッド上での大小便の垂れ流しに加えて、徘徊症状も出れば、そろそろ潮時かとも思う。我自身がもう限界に近づいて来た。が、どのようにして父を施設に入れるか、当人をどう理解させ納得させるか、ケアマネとも相談するが、あと少しの辛抱だとも思う反面、昔の軍歌の一節、どこまで続く泥濘ぞ、という気持ちでいる。

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[日々雑感]

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